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 日産自動車を代表するスポーツカー「フェアレディZ」の新型が16日朝、オンラインで発表される。日米で50年余り親しまれてきた人気車種のモデル刷新は12年ぶり。日産を象徴する1台を心待ちにしてきたファンたちは熱い思いをたぎらせている。

 発表されるのは7代目Zのプロトタイプ(試作品)。先立ってウェブ上で公開された予告動画では、初代から続く前部が長い「ロングノーズ・ショートデッキ」のデザインが見え隠れする。発売時期は公表されていないが、日産が5月に公表した中期経営計画には、1年半以内に投入予定の新型12車種にZとみられる車が入っていた。

 Zは戦後まもなく日本で初めてスポーツカー「ダットサンスポーツ」を市販した日産がノウハウを生かし、1969年に発売した。当時の米国日産の片山豊社長(故人)が中古車でレースに興じる人々を見て開発を直訴したといい、スポーツカーでは珍しく手の届きやすい93万円(現在の300万円台後半に相当)からの価格帯や、安全性、実用性に優れた屋根付きの「クローズドボディー」で米国を中心に大ヒットした。

 米国での自動車保険料の高騰や経営不振によって4代目で一度は生産が中止されたが、2002年に当時のカルロス・ゴーン社長が日産の復活の象徴として再投入した。

Zオーナー「久しぶりの明るい話題」

 6代にわたり世界で累計約180万台を販売し、オーナーで作るファンクラブも各地に存在している。

 新型は08年以来出ておらず、ファンは待ち続けていた。現行の6代目に乗る東京都小金井市のパート従業員神林信吉さん(61)は子育てが落ち着き、09年に「若いころからの憧れだった」Zを購入した。今回の新型発表は友人のSNS投稿で知ったといい、予告動画を見て、「後ろのテールゲートのスロープは初代の匂いがプンプンしてきれいで良い。Zらしく、普通の人でも頑張れば手に入る価格帯であってほしい」と話す。

 全国最大規模のZオーナーズクラブの米山和孝代表は盛り上がりに期待する。今年は新型コロナウイルスが流行し、2月を最後にツーリング活動ができていない。「みんなの足が遠のくのではと不安だった中、久しぶりの明るい話題で、希望。発売されれば仲間も増えるので、非常に楽しみにしている」

 発表は16日午前9時半から。日産がユーチューブ(https://youtu.be/wfOzx2MnxHo別ウインドウで開きます)で配信する。(稲垣千駿)