[PR]

 本に関連する曲を高校生が図書館で演奏する「YA(ヤングアダルト)コンサート」が12日、静岡市葵区の市立中央図書館で開かれた。中高生の図書館利用を促す企画だが、5回目の今年は新型コロナ対策で客席を設けずに開催された。

 本と楽曲を選び、演奏したのは県立静岡東高マンドリン部の生徒たちだ。児童書「魔女の宅急便」(角野栄子著)には、アニメ映画版の楽曲「海の見える街」。花の写真とエッセーが豊富な「絶景で巡る世界の花」はあいみょんの「マリーゴールド」など、部員がすすめる本から連想した10曲を約1時間かけて演奏した。

 恋愛小説「あの冬、なくした恋を探して」(いぬじゅん著)を推薦したのは佐野帆乃香さん(2年)。「コロナの自宅待機中に読んだ」といい、関連楽曲には「切ない恋が共通」として「Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)」の「Pretender」を選んだ。

 例年はホールに観客席を設けて演奏していたが、今年は密集を防ぐため席を撤去し、2階の吹き抜けから1階に向けて演奏。来館者は読書しながら本の紹介や楽曲に聴き入った。コロナで大会が中止になったマンドリン部は半年ぶりの演奏会だったといい、部長の永田真里和さん(2年)は「久しぶりに人前で演奏できて、うれしかった」と笑顔を見せた。(矢吹孝文)