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「短命県返上に…」 住民1千人を毎年健診しデータ解析

林義則
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 住民健診で蓄積したビッグデータを健康づくりに生かす弘前大学のプロジェクトが、優れた地域産業支援の取り組みを表彰する「イノベーションネットアワード2020」の文部科学大臣賞に選ばれた。解析したデータを生活習慣病などの早期発見や予防に生かす取り組みで「健康意識改革が図られ、短命県返上に貢献した」と高く評価された。

 全国の産業支援機関や大学で作る全国イノベーション推進機関ネットワークが8日に発表した9回目の同アワードで、「弘前大学COI研究推進機構」の取り組みが受賞した。

 弘前大などは、弘前市岩木地区の住民約千人を対象にした大規模健診を2005年から毎年実施し、3千項目にわたる健康データを蓄積する「岩木健康増進プロジェクト」を進めている。このデータを解析し、予防や医療に生かす弘前大学COIの取り組みが健康寿命改善に貢献し、参加企業などを巻き込んだ健康機能食品やサプリメントの開発、市場活性化を実現したと評価された。

 弘大COIのプロジェクトは内閣府などが主催する「第1回日本オープンイノベーション大賞」を18年度に受賞。19年度は日本が直面する課題の解決へ向けた革新的な地域の取り組みを表彰する「プラチナ大賞」を受賞している。同アワードの表彰式は、29日に東京都内で開かれる。(林義則)