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 ラグビーの「聖地」が全天候型の屋根付きに――。1年延期となった東京五輪・パラリンピック後の建て替えが決まっている秩父宮ラグビー場(東京都港区)について、主管する日本スポーツ振興センター(JSC)などは、多目的に使用できる全天候対応の屋根付きアリーナ型で新設する方針を固めた。14日に文部科学省で行われたラグビー振興に関する会議で日本ラグビー協会が要請し、承認された。

 秩父宮ラグビー場を含む神宮外苑一帯は、東京五輪を契機に再開発が決まっている。神宮第2球場跡地に建てられる新ラグビー場は、今年1月の住民説明会では2023年に着工、26年初めに第1期工事が終了する予定とされていた。関係者によると、五輪延期に伴い、全体の工期も後ろ倒しになるという。

 新ラグビー場は一時、観客席のみ屋根付きで建て替えられる構想だった。ラグビー専用として整備するものの、音楽コンサートなど多目的で使用して収益化を図る狙いで変更された。収容人数は2万5千人程度で現状とほぼ同じだが、日本協会は「国際基準」を要望しており、全席を個席とすると約2万3千になるという。財源については今後、民間投資も受ける方向で協議する。文科省関係者によると、JSCは所管する国立競技場とあわせて運営権を民間に売却することも検討しているという。

 日本協会は昨年6月の理事会で、新ラグビー場を人工芝とする方向で検討することを承認している。(野村周平)