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 自民党の菅義偉総裁(71)は15日、自身の後任となる官房長官に加藤勝信厚生労働相(64)を起用することを決めた。この日、新内閣の顔ぶれを固めたが、安倍内閣の閣僚の再任や横滑りが目立つ布陣となっている。16日には安倍内閣が総辞職し、同日夕に菅内閣が発足する。

 菅氏は15日夜、新内閣の人事を本格化。岸信夫・元外務副大臣(61)を防衛相、平井卓也・元IT担当相(62)をデジタル担当相、平沢勝栄・元内閣府副大臣(75)を復興相、野上浩太郎元官房副長官(53)を農林水産相、坂本哲志衆院予算委理事(69)を1億総活躍相に起用する。田村憲久・元厚労相(55)は厚労相、上川陽子元法相(67)は法相、小此木八郎・元国家公安委員長(55)は国家公安委員長に充てる。井上信治・元環境副大臣(50)は万博担当相に就く。万博相は2025年開催の大阪・関西万博に向けて国が準備、運営するための特別措置法に基づいて置かれる。また、河野太郎防衛相(57)は行革担当相、武田良太国家公安委員長(52)が総務相に就任する。

 麻生太郎副総理兼財務相(79)、茂木敏充外相(64)、萩生田光一文部科学相(57)、梶山弘志経済産業相(64)、赤羽一嘉国土交通相(62)、小泉進次郎環境相(39)、橋本聖子五輪相(55)、西村康稔経済再生相(57)は再任する。

 坂井学・元総務副大臣(55)は官房副長官。岡田直樹官房副長官(58)も再任する。

 今回の人事では、政権の要で広報役となる官房長官のポストが焦点となっていた。加藤氏は衆院岡山5区選出で当選6回。第2次安倍政権が発足した12年12月に官房副長官に就任。菅長官のもとで、約3年にわたって政権運営に携わった。14年に創設された内閣人事局の初代局長も務めた。安倍晋三首相の側近としても知られ、安倍政権では1億総活躍相なども歴任した。

 菅氏は「安倍政権の継承」を掲げて総裁選を制したが、14日の就任会見で「思い切って私の政策に合う人を登用する」と述べていた。

 また、この日は菅新総裁就任後初の自民党総務会が開かれた。菅氏は、二階派会長の二階俊博幹事長(81)ら党役員人事を正式に決定した。

 菅氏は総務会でのあいさつで「既得権益、あしき前例主義、こうしたものを打破して規制改革を進めて国民のために働く内閣を作っていきたい」と話した。

 さらに連立政権を組む公明党の山口那津男代表らとも会談し、「連立政権合意」の文書に署名した。

 16日に召集される臨時国会で菅氏は第99代首相に選出される。