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 萩生田光一文部科学相は15日の閣議後会見で、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球にカプセルを送り届けたあとに向かう新たな目的地が、地球と火星の間を回る小惑星「1998KY26」に決まったと発表した。到着は2031年7月の見通しという。

 この小惑星は大きさが約30メートルで、高速で自転しているとみられる。はやぶさ2が探査した小惑星「リュウグウ」のように水や炭素が豊富な可能性があり、双方を比較する研究も検討されている。到着までに地球の重力を使って軌道を変えたり、別の小惑星の近くを通り過ぎたりもする予定だ。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、はやぶさ2の残りの燃料で行ける約350の候補から二つに絞り込んで選考していた。プロジェクトサイエンティストで名古屋大の渡辺誠一郎教授は「ラグビーW杯で2回のトライをあげた選手がフィギュアスケーターに転向して10年後に五輪を目指すようなもの。はやぶさ2が余力を使って挑戦するもので予想していなかったことだが、科学的にも価値の高い魅力的な計画だ」と話した。(小川詩織)