拡大する写真・図版サイボウズの青野慶久社長とオンライン対談する佐藤仙務さん(佐藤さん提供)

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 今回の「寝たきり社長の突破力」は、サイボウズの青野慶久社長と佐藤仙務さんによる対談です。接点のなかった2人ですが、ある日SNSに届いた一通のメッセージから交流が始まりました。障害の有無や会社の規模などは違いますが、ともに社長である2人が持っている仕事や人生への向き合い方とは。

私が書いた本に目を通して

 佐藤 2015年ごろ、私が青野さんにフェイスブックのメッセンジャーで連絡をしたのが始まりでした。

 青野 知らない人からのメッセージはそのまま削除してしまうこともあるんですが、開いてみたら、「私、重度障害者なんです」と書いてありました。そこには「本を読んでいただけませんか」ともあったので、読むくらいなら、と読んでみると、感動してぼろぼろ泣いちゃいました。そこからのご縁で、私の名刺は佐藤さんの会社で作ってもらっています。

 佐藤 当時、私は会社を立ち上げて3、4年のころで、まだメディアでもそんなに取り上げてもらえていませんでした。僕は家から外に出るのが普通の人よりもハードルが高いので、出会いを広げていくにはインターネットを使うしかないんです。この人と連絡をとってみたい、と思う人たちにメッセージを送っていました。

 青野 僕にとって佐藤さんは衝撃でした。これだけ重い障害で、会社を立ち上げようというのはなかなか決断できないし、メディアに出て発信するのも勇気がいることです。それをひょうひょうとやっちゃうのがすごい。僕は人脈で勝負するタイプではないので、自分から人脈を広げようというのはあんまりないんです。いろんな話をもらう中で、感覚が合う人たちと長くお付き合いしていく感じです。ITベンチャーの社長をしていながら、ITベンチャーの友達があまりいません。(笑) ビジョンと熱意がある人をみるとこちらも勇気づけられるし、応援したくなる。そういう人にひかれます。

人脈作りのマイルール

 佐藤 人脈が広がるのがうれしい一方、新しい人と交流が生まれることでいままで関わりのあった人との縁やつながりがうすくなるのがいやだなと自分自身で感じています。そのなかで私は自分で決めていることがあります。10年後、20年後にも連絡をとって、また話ができる関係性を築きたいって思っています。すごく仲良くなっても1、2年で縁がなくなってしまっては寂しいので、長い付き合いができるように心がけています。

 青野 すごいね。僕にはない感覚やな。あまり考えたことなかった。そういう意味では、僕はドライかもしれないね。僕には苦手な人がいて、それは権威をふりかざすタイプです。私自身が社長なので社長と会うことが多いんですが、言葉を選ばずにいうと、偉そうにしている人は好きじゃないんですね。自分が困るわけではないんですが、なんかいやだなって。自分自身がそうなるのが怖いのかもしれません。仙務さんは謙虚ですよね。自身で気をつけているんですか?

 佐藤 私は、自分ができること…

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