新型コロナウイルスの抑制に成功したオーストラリア。だが、第2の都市メルボルンで「第2波」が発生し、地元ビクトリア(VIC)州政府は8月から9月中旬までの予定だったロックダウン(都市封鎖)を延長した。一方、ほかの地域は感染を抑えている。なぜ、メルボルンだけ苦しんでいるのか。
始まりは、感染の「防波堤」のほころびだった。
メルボルンのリッジズ・ホテルで5月26日、従業員1人の感染がわかった。直後に警備員6人、看護師1人にも陽性の結果が判明。6月16日には、スタンフォードプラザ・ホテルでも、警備員に感染者が出た。
いずれも、帰国者らが強制的に2週間隔離されるホテルだった。
豪州は3月下旬に外出規制とともに、「水際対策」で外国人の入国を禁じ、帰国者の隔離を義務化。日ごとの新規感染者数は5月までに国内で10~20人前後に減り、6月にかけて外出規制の緩和を始めていた。
だが、VIC州では6月中旬から新規感染者が増え始める。15日の9人が30日に76人、7月3日には100人に。感染は高齢者施設に及び、重症者が増えた。
この状況に州は7月2日、メルボルン都市圏(500万人)のうち感染者が多い人口30万人の地域で、買い物や必要な仕事、運動など以外の外出を禁じ、1週間後には都市圏全域に規制の範囲を拡大した。
だが、新規感染者は7月末に6…
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朝日新聞国際報道部