【動画】「動物たちはどこへ 変わりゆく動物園」 転換期を迎えた動物園の実態に迫ります
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 動物園の人気動物、コアラとパンダ。枝に身をゆだねてボーッとしたり、だらーんと昼寝をしたりする姿が愛らしい。ともに海外から友好のため日本にやってきたが、国内で数を増やすことにはそれぞれ課題を抱えている。

 名古屋市東山動植物園のコアラ舎は、いつも家族連れでにぎわっている。「わーこっちも寝ている。かわいいね」とスマホを向ける人の姿も。昨年12月に生まれ、半年ほどお母さんの袋で成長した子コアラも元気な姿を見せている。

拡大する写真・図版東山動植物園ではコアラの愛くるしい姿が人気を集めている=2020年8月15日、名古屋市、北上田剛撮影

 オーストラリアの固有種であるコアラの飼育が日本で始まったのは、1984年。「友好親善の使節」として、まずオス6頭が東山など3園に贈られた。翌年には「お嫁さん」も続々と海を渡ってきた。

【プレミアムA】動物たちはどこへ
日本に動物園ができてまもなく140年。これからも存在していくために、果たすべき役割は何か。情報公開請求して入手した84の公立動物園の資料と取材をもとに、動物園が抱える理想と現実、ひずみに迫ります。

 繁殖が順調に進み、ピーク時の97年には全国で96頭が飼育されていた。だが、その後減りはじめ、16年には42頭に。

 全国のコアラの繁殖計画作りを担う同園の今西鉄也さんは「コアラの赤ちゃんは生まれても1歳までに3分の1は死んでしまう。死亡数にまさる繁殖ができていなかった」と話す。危機感を抱いた全国の飼育園で連携を強め、今は繁殖のための貸し借りに力を入れている。7月にも東山から多摩動物公園(東京都)に2頭のメスが貸し出された。エサのユーカリの確保など課題も多いが、19年末時点では54頭に回復した。

 ただ、懸命に繁殖をしても、悩ましい課題がもうひとつある。

 多摩のニーナ(3歳)、埼玉県…

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