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 名古屋のシンボル、名古屋城の「金の鯱(しゃちほこ)」(金シャチ)が16年ぶりに地上に下りる。来春にも天守の屋根から外され、名古屋市中心部でしばらく展示される。新型コロナウイルスで打撃を受けた観光業の後押しを狙う。

 16日の市議会本会議で、浅野有氏(自民)がコロナ禍の経済対策について質問したのに対し、市側が方針を示した。来春の「名古屋城春まつり」を手始めに、栄地区での展示をめざす。実物に触れられる方法を検討するが、感染症対策が課題になるという。

 今の金シャチは2代目にあたり、1984年と2005年に地上に下ろされている。前回は愛知万博(愛・地球博)にあわせて城内で開かれた「新世紀・名古屋城博」で展示され、3カ月間で約120万人を集めた。初代の金シャチは、1873年のウィーン万国博覧会に出品されたという歴史もある。

 金シャチは雌雄一対で、初代は慶長大判1940枚分の金が使われたと伝わる。1945年の空襲で天守とともに焼けたが、59年に復元された。2体とも高さ約2・6メートルで、計約88キロの18金が使われている。(関謙次)