核ごみ処分場の応募、先送りに 村議会「勉強時間必要」

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伊沢健司、佐久間泰雄、前田健汰、原田達矢、斎藤徹、松尾一郎
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 「核のごみ(原発から出る高レベル放射性廃棄物)」の最終処分場をめぐり、国の選定プロセスへの応募検討を求める請願を審議していた北海道神恵内村議会の委員会は16日、継続審査とすることを決めた。議会や村民への十分な説明が必要だとして、今後、国や原子力発電環境整備機構(NUMO)に説明会の開催を求める。今後は説明会での村民の反応や、それを受けた議会や村の対応が焦点となる。(伊沢健司、佐久間泰雄、前田健汰、原田達矢、斎藤徹、松尾一郎

 請願は15日の村議会本会議で総務経済委員会に付託され、16日の同委で議論された。メンバーは村議8人全員だ。非公開の委員会では、①請願の継続審査②国とNUMOに「核のごみ」の処分について委員会に説明を求める③国とNUMOに村内での住民説明会の開催も求める、の3点を決めた。請願の採決はいったん見送られ、まずは議会と住民への十分な説明を求める形となった。

 請願を巡っては、11日に提出の動きが明らかになった後、15~17日の村議会で賛成多数で一気に採択されるとの見方もあった。

 村は北海道電力泊原発がある泊村に隣接し、電源3法に基づく原発立地地域への交付金も得ている。請願を出した村商工会の会長は村議の上田道博氏が務める。商工会はかねてNUMOを招いた勉強会を行い、応募で得られる交付金も念頭に、検討を村に求める準備を進めていた。賛成の立場の村議からは「村内に原発へのアレルギーはない」との声もあった。それがなぜ、「先送り」される形になったのか。

議論かみ合わず…

 16日午前に始まった委員会で、請願が本格的に議論されたのは午後に入ってから。関係者によると、請願について上田村議ら2人が説明したが、別の村議から「村内の地盤に問題があるのでは」「核のごみの輸送手段はどうするのか」などと専門的な質問が出たという。

 処分場に慎重とみられる村議らとの議論がかみ合わない中、村議の1人が「今の議会で採決するのは時期尚早ではないか」と継続審査を提案。他の議員からも「我々議員も勉強する時間が必要だ」「今すぐに結論を出せる問題ではない」などの声が出て、満場一致で継続審査が決まった。村議の1人は「多数決でやれば(採択が)決まってしまうと思っていたので驚いた」と話す。

 その後論点となったのは住民…

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