コロナ後、移住相談増える丹波地域 情報発信に力

新型コロナウイルス

前田智
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、過密な都市部から地方への移住に関心が高まっている。大阪や神戸からの移住先として人気がある丹波地域でも相談が増えており、地元は情報発信に力を入れている。

 丹波市で移住支援の窓口になっている「たんば“移充”テラス『Turn Wave』」(090・2705・4110)には、例年以上の相談が寄せられている。5月は175件(前年同月105件)、6月は214件(同141件)、7月は160件(同157件)あった。運営に携わる中川ミミさん(39)は「コロナを機に暮らしを考え直したという声を聞く」と言う。

 地方で働くことへのイメージを深めてもらおうと、市内で事業を営む社長5人のインタビュー動画を、インターネットサイト「たんばの仕事」で8月から配信している。酒造、製材・建築、飲食、農業などで、自身がUターンやIターンという社長もいる。

 インタビューをしたのは、大阪出身で丹波篠山市でコンサルティングや飲食店経営などをしている安達鷹矢さん(33)。仕事への思いやどんな人と一緒に働きたいかなどを聞いた。

 安達さんは「地方の会社の特徴は社長と社員の距離が近いこと」と言う。社長の人柄を知って「この人と働きたい」と仕事を選んだ移住者は満足度が高いケースが多いという。「社長の仕事への考えかたなどを知ってもらい、移住のきっかけになれば」。今後も7本の社長インタビューを配信予定で、社員を取材した「右腕インタビュー」も配信中だ。

 同テラスでは相談だけでなく、移住後の暮らしにも目を向け、移住者と地域との交流会なども開いている。

 丹波篠山市でも移住への関心の高まりが見られる。9月に市内で開かれた有機農法体験セミナーには定員いっぱいの12人が参加。種まきなどに挑戦した。

 移住相談や支援をする「丹波篠山暮らし案内所」(079・552・4141)を運営する「ウイズささやま」によると、新型コロナウイルス感染拡大以降、相談件数は5月が前年同月比約1・5倍、7月は約3倍、8月は5倍近くに増えているという。

 これまでは子育てを終えた世代からの相談が多かったが、「子どもを外で遊ばせたい」など、30~40代の子育て世代が増えている。「空き物件の相談もこれまでは古民家が多かったが、大阪への通勤などの利便性が高いところへの関心が高まっている」と案内所課長の廣岡和哉さん。

 26日には、交通の便が良いJR福知山線沿線の物件を見学するツアー(定員5組、定員を超えるとキャンセル待ち)を催す。(前田智)

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