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 これまでに経験した1軍のマウンドは、全4試合が負け試合の中継ぎ。ドラフト2位の新人・浜屋将太(三菱日立パワーシステムズ)は7月末に出場選手登録を抹消されてから、2軍で磨いた武器があった。17歳上の内海哲也から教わったチェンジアップだ。

 「今までは『抜く』感じで投げていたんですけど、感覚的に『縦のライン』を意識」。すると、左打者にも死球を怖がらず、腕を振れるようになった。

 ロッテ打線に並ぶ左打者との対戦を見ると、効果的だったことが分かる。特に3点リードの六回1死二塁で迎えたマーティン。2ボール1ストライクから低めに落とし、空振りを奪って追い込んだ。最終的には内角に速球を投げ込み、詰まった二ゴロに仕留めた。

 鹿児島・樟南高時代、2016年夏の甲子園で2試合に先発した。当時は体の線が細かったが、相撲部にいた同級生から「常に空腹ではない状態にする」と体重の増やし方を教わった。社会人になって実践。3食のほか自身で用意したおにぎりを食べることで、21歳の今は当時と比べて10キロ以上も体重が増えた。球の威力も強くなった。

 6回1失点で、プロ初勝利。今後は「浜屋が出てきたら安心、という投手になりたい」。投手陣がここ数年の課題と言われるチームに、新たな芽が出てきた。(井上翔太)