【動画】「動物たちはどこへ 変わりゆく動物園」 転換期を迎えた動物園の実態に迫ります
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 群れで生きる動物は、動物園でも群れで過ごさせたい。それが動物園関係者の理想だが、現実はなかなか難しい。札幌市円山動物園には、年老いたシンリンオオカミが1頭で暮らしている。何があったのか――。

 15歳になったジェイ(オス)が1頭だけで暮らす飼育・展示施設は、ガラス際に腰掛けられるようになっている。「年をとったなあ」「寂しそう」。平日でもたいてい誰かがそこに座り、ジェイの姿を眺めている。

 オオカミは雌雄のペアとその若い子どもたちで4~8頭の群れを組んで生活する動物だ。ジェイも、かつては群れの一員だった。五つ年上のパートナー・キナコが第1子・ルークを産んだのは、ジェイとペアになって2回目の春が巡ってきた2010年5月。翌年にはショウとユウキも生まれ、5頭での生活が始まった。

拡大する写真・図版仲が良かったジェイとキナコ。3頭の子どもをさずかった(2008年12月28日、札幌市円山動物園提供)

 オオカミは群れのなかで時に争いながら、順位付けをする。子どもたちは成長するにつれて「下克上」を狙うようになり、野生では最下位になると群れを離れることが多い。ジェイ一家の場合、まず、最高齢で足腰の衰えを見せていたキナコが子どもたちの勢いにおされるようになり、金網で仕切られた別のスペースに別居させることになった。

【プレミアムA】動物たちはどこへ
日本に動物園ができてまもなく140年。これからも存在していくために、果たすべき役割は何か。情報公開請求して入手した84の公立動物園の資料と取材をもとに、動物園が抱える理想と現実、ひずみに迫ります。

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