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【朝日新聞ポッドキャスト】 未婚の母の権利、なぜ稲田朋美氏は闘った

 なぜ、あなたが? そう尋ねると、稲田朋美・元防衛相のほおを一筋の涙が伝った――。

 未婚のひとり親に、配偶者と離婚や死別した人と同じ優遇を与える。そんな税制改正の実現に、自民党の女性議員たちが奔走しました。その一人が稲田氏。伝統的、保守的な家族観を重んじていたはずの人に、どんな心境の変化があったのか。

 取材をした秋山訓子編集委員が話します。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は次の通りです。

・稲田氏の心境に変化「差別が許せない」

・見えた「男性に引き上げられる男性」像とのギャップ

・総裁候補に足るリーダーシップはあるのか

・自民幹部の意識を変えたのは……

有料会員の方は
音声の主な内容をテキストでも確認していただけます(音声の内容をそのまま書き起こしたものではありません)
【朝日新聞ポッドキャスト】 未婚の母の権利、なぜ稲田朋美氏は闘った

     ◇

Q:秋山さんは朝日新聞デジタルで「シングルマザーと永田町 女たちの税制改革」という記事を連載しました。

A:寡婦控除という仕組みがあります。寡婦とは夫が亡くなったり、離婚したりして1人になった女性のこと。その人たちを対象に税制の控除の優遇があります。もともと戦後、戦争で夫を亡くした女性を救済するためにつくられました。

 ところが、同じように1人でいるのに救済されていなかったのが、結婚しないシングルマザー、未婚の寡婦でした。差別だ、おかしいと声を上げる市民団体はありましたが、なかなか政治まで届かなかった。それが昨年末、実現したんです。

 実は、自民党の女性の国会議員たちが中心になって実現させました。政策決定の当事者である政治家や財務省の官僚たちがどう動いたのかを追いました。

Q:その女性議員の1人が稲田朋美さんというのは意外です。シングルマザーには自民党に多い保守的な家族観とは相反するところがあり、稲田さんと言えばその筆頭格という印象でした。

A:そうですね。保守系議員グループ「伝統と創造の会」の会長です。取材を始めたら、色々と意外なことがありました。まるでドミノが倒れていくようでした。

 それまで、稲田さんの取材をきちんとしたことはありませんでした。あまり取材をしたいと思わなかった……と言ってしまうと記者失格ですが。私は、女性がもっと政治の世界に増えればいいなと思っていて、女性の政治家もできるだけ取材をしているんです。けれども、稲田さんは正直、そう思えなかった。

 というのは、保守的というか右翼みたいなイメージもあったし、安倍さんにかわいがられて……。そういう女性のことを「名誉男性」と言ったりしますが、力のある男性にかわいがられて引っ張り上げられている女性、みたいに見えていたからです。でも今回初めてきちんと取材をして、すごく印象は変わりましたね。

Q:どういう風に?

A:まずは彼女の考え方そのもの…

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