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 中国で、食べ物のむだをなくす「光盤行動(食べきりキャンペーン)」が広がっている。きっかけは習近平(シーチンピン)指導部の呼びかけだ。新型コロナウイルスや米中対立などの逆境のなか、14億人の胃袋を満たすという重い課題を背負う政権。運動の背後に、その危機感が見え隠れしている。(北京=高田正幸)

 「これ、包んでくれますか」。8月、北京の四川料理店では男性客がこう店員に声をかけていた。店員はテーブルの皿に残った料理を手際よくパックに詰め、男性に手渡した。

 この店では最近、客が食べきりやすいように量も値段も半分にした「半人前」メニューを始めた。料理を食べきるか、持ち帰る客には6元(約90円)の割引券も渡す。女性店員は「残飯はかなり減った」と話す。

「浪費は恥という雰囲気つくれ」

 共産党機関紙の人民日報によると、中国の食べ残しは都市部だけで年間1700万トンを超え、約3千万~5千万人の1年間分の食事量に相当する。食べきれないほどたくさんの食事を出すことが客へのもてなし、と考える習慣が残っていることも食べ残しが多い要因とみられる。

 食べきりキャンペーンが広がったきっかけは、特に重要視する課題への取り組みを呼びかける「重要指示」を8月11日に習氏が出したことだ。習氏は「浪費は恥、節約は栄誉だという雰囲気をつくれ」と求めつつ、新型コロナの流行に触れて、食糧安全保障についても危機感を持つよう呼びかけた。新型コロナが世界の食糧生産や流通に影響を及ぼしていることが念頭にあるようだ。

 習氏は7月と8月には吉林省と安徽省の農地を相次いで視察し、「食糧生産をおろそかにするな」などと指示した。

 習氏の号令を受け、中国メディ…

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