H3ロケット延期でHTV-Xも後ろ倒し ISSに影響

小川詩織
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 H2Aロケットの後継として今年度の初打ち上げを目指していたH3ロケットについて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が来年度に延期することを決めた。新型エンジンに燃焼試験で亀裂が入り、再設計が必要になったため。来年度に予定されていた新型の無人補給船「HTV―X」の打ち上げも延期になる。

 発表では、開発中のLE9エンジンの燃焼試験で5月、スカート状の燃焼室の内壁が想定を超えて高温になり、1センチほどの亀裂が14カ所入った。エンジンに燃料を送るタービンの羽根2枚にも金属疲労によるひびが確認された。JAXAは設計変更が必要と判断。内壁を冷却する水素の流量を増やしたり、タービンを設計し直したりするという。

 H3は、初号機と2号機で地球観測衛星「だいち3号、4号」を、来年度にはHTV―Xを打ち上げる予定だったが、いずれも1年ほど延期する。山川宏理事長は「当初より遅れるが、より確実な打ち上げに向けて開発を進めたい」と話した。小川詩織