東大アメフト部が挑む難題 部活動と感染ゼロの両立
東大アメリカンフットボール部「ウォリアーズ」が、10月のシーズン開幕に向けて活動を本格化させている。異例のコロナ禍で学生主導で力を入れるのが感染防止対策だ。接触の多いスポーツだけに部独自の活動指針をつくったり、病院コンサル事業を担う企業と提携したりして、部活動と感染防止の両立を目指す。
8月末、東大アメフト部の部室に、民間病院での新型コロナウイルス感染症対策のノウハウを持つ病院コンサル事業会社「キャピタルメディカ」(東京都港区)の医師が訪れた。活動指針に基づく感染予防への部の取り組みを見てもらうためだ。同社はスポーツ競技会向けの感染予防のガイドラインなどを監修し、8月の東京都水泳協会主催の競技会をサポートした実績がある。
活動指針にくしゃみの仕方
活動指針は同部のスポーツドクターの助言を受けて作られ、50項目以上に及ぶ。戦略を練るミーティングはすべてオンラインで行い、練習中、マウスピースは一度装着したら外さない。くしゃみの仕方や移動時には人と並んで歩かないなど細かく記している。
学生トレーナーの富永藍さん(4年)は訪れた医師に対し、部室に入るときの手指の消毒や、窓を開けての換気、飲食禁止などを説明。医師からは飛沫(ひまつ)感染、接触感染を防ぐ対策がなされている、とお墨付きをもらった。富永さんは「正しい情報を集めた上で、感染対策をとっていけば部活動は安全にやっていけると感じた。部活動と感染防止は相反することですが、折衷点を見いだしながら取り組んでいきたい」と話す。
活動指針が細部にまでこだわ…
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