[PR]

 首里城地下の旧日本軍第32軍司令部壕の保存・公開を巡り、謝花喜一郎副知事は16日、本年度中に新たに検討委員会を設置することに触れつつ「ラストチャンスの思いで、今の県政でしっかりとやり遂げたい思いだ」と述べ、公開へ前向きな姿勢を示した。

 県庁を訪れた「第32軍司令部壕の保存・公開を求める会」(瀬名波榮喜会長)による要請の場で述べた。

 同会は、壕の文化財指定、実測・発掘の調査などを要望。謝花副知事は検討委について「保存・公開を視野に取り組むもの。平和の発信、公表の在り方をしっかり議論したい」と説明した。

 要請書は、(1)壕の実測・発掘や遺骨・不発弾調査などを実施した全容解明(2)首里城周辺の留魂壕や忠魂碑など戦争遺跡の調査(3)文化財指定(4)検討委員に沖縄戦、平和教育、戦跡考古学などの専門家を選出-を求めている。

 同壕を巡っては、1960年代に那覇市などが調査。90年代に県が基本計画を策定するなど、保存・公開に向けて動きがあったが、いずれも実現しなかった。

 求める会の高山朝光副会長は「今回が三度目の正直。ぜひ実現してほしい」と訴えた。

 謝花副知事は、遺骨調査についても検討委の議題に含める考えを示した。(沖縄タイムス)