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 フランスでは9月から新年度が始まり、わが家の3歳の息子も、パリの公立幼稚園に通うことになった。だが、フランス語がわからない彼には苦行だ。初日、妻が園の近くを通ると、「おかあさーん」と泣き叫ぶ息子の声が外まで聞こえてきた。

 以来、息子の登園の足取りは重い。「お父さんも幼稚園に残って」と泣いて私に訴えるのを、先生に引きはがされる朝が続く。今生の別れのような叫び声を背に、私は心を鬼にして職場へ向かう。フランス人にとっても同じようで、朝の教室は子どもたちの「ママン!」という泣き声が響く。

 フランスでは昨年から幼稚園が義務教育になった。期間は3歳から3年間。フランス語を習得させ、フランス社会に適応する基礎を築くのが狙いだ。息子の幼稚園は長い日は朝から午後4時半まで続く。園の正門には「自由、平等、博愛」の標語が掲げられ、三色国旗がたなびく。

 ところが先日、泣きすぎてせき…

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