【動画】硫黄島であった「硫黄島八朔太鼓踊り」。仮面神「メンドン」が現れ、島の厄払いをした=奥村智司撮影
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 鹿児島県三島村の硫黄島に伝わる「硫黄島八朔(はっさく)太鼓踊り」が17、18日に島内であった。国内の「来訪神」の一つとして、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された仮面神「メンドン」が現れ、島の厄払いをした。

 メンドンの面は、赤と黒の格子柄から渦巻き模様の耳が飛び出す奇怪な形相。太鼓踊りの場に4体が乱入し、スッベと呼ばれる神木の枝で集まった住民たちをたたいて回った。18日夜は踊り手たちと集落を巡り、悪霊を海に追い出す「たたき出し」をした。

 硫黄島などの離島からなる三島村は新型コロナウイルスへの対応で不要不急の来島自粛要請を継続中。今月上旬の台風10号の際は「県本土」の鹿児島市へ初の島外避難をした。

 行事の保存会長の徳田保さん(65)は「開催が危ぶまれたが、災いの多い年だからこそ、やりたかった。メンドンがコロナも追っ払ってくれるでしょう」と話した。(奥村智司)