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 国際柔道連盟(IJF)が、国際大会のグランドスラム(GS)東京(12月11~13日)の開催を断念する方針を固めたことが19日、大会関係者への取材でわかった。IJFの理事会で近く正式決定する見通し。

 関係者によると、IJFのビゼール会長と全日本柔道連盟の山下泰裕会長が18日に電話で協議。大会で新型コロナウイルスの感染者が多数出るなどした場合、来夏の東京五輪にも影響が及びかねないことなどを懸念したという。来春以降の開催を目指すが、具体的なことは決まっていない。

 コロナ禍の中での国際大会の開催に向けて、日本側は公共交通機関を使わない選手の移動手段の確保など、準備を進めていた。来日する外国選手の入国制限や入国後の2週間の自主隔離期間の緩和も国に求めていたが、ある関係者は「現段階で緩和されるかどうか見通せず、制限が緩和されない場合を考えると開催はできない」と話した。

 GS東京は、男女14階級で唯一、五輪代表が決まっていない男子66キロ級の最終選考会を兼ねる予定だった。同級は丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(パーク24)の新旧世界王者が代表を争っていて、全柔連は、同時期に両者による代表決定戦を行う方針。

 すでに五輪代表に決まっている日本選手にとっては海外勢と対戦できる貴重な実戦になる予定だったが、12月の中止で国際大会への復帰は年明け以降になる見通し。男子73キロ級代表の大野将平(旭化成)は「試合がないと調子の上げ下げのコントロールが難しい。来るべき時に向けて、力を蓄えていきたい」と話した。