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 広島大とウシオ電機(東京都)などの研究グループは、人体への影響が少ない特定の波長の紫外線が、新型コロナウイルスを不活性化させる効果を発見した、と発表した。病室など、人が出入りする環境でも照射できるため、感染防止への応用が期待されるという。

 広島大学病院(広島市南区)感染症科の北川浩樹・診療講師らが6月から研究に着手。中心的な波長が222ナノメートルの紫外線を出す同社の照射装置「Care222」の有効性を調べた。装置はすでに販売されている。

 今回、乾燥したプラスチック上の新型コロナウイルスに、222ナノメートルの紫外線を30秒間あてたところ、99・7%の割合で感染力を失った。10秒間でも88・5%にのぼった。

 通常、殺菌などに使われる紫外線は波長254ナノメートル。白内障や皮膚がんなどのリスクがあるとされる。一方、222ナノメートルの紫外線は、許容限界値内であれば人体への影響が少ないという国内外の研究成果が出ているという。

 同社の担当者は人がいる環境で使っても安全性が高いと説明した。広島大などは今後、効果的な照射装置の配置や方法についての研究も進める方針。

 北川氏は「実験室の段階から、臨床での有効性を確かめる段階」と話している。(北村浩貴)

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