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 東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の教訓を伝える目的の福島県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」が20日、原発が立地する同県双葉町に開館した。初日は避難先から地元の人たちも訪れた。

 施設は3月に原発事故による避難指示が解除されたばかりの地区に建設。167点の展示品の中には、事故直後の行政の対応拠点となり、住民の避難情報などが書き込まれたオフサイトセンター(同県大熊町)のホワイトボードなどもある。

 高村昇館長(長崎大教授)は「未曽有の原子力災害に福島がどう立ち向かい、復興してきたのかを知ってもらいたい」とあいさつした。同県浪江町から福島市に避難する今野寿美雄さん(56)は「県も推進してきた原発だったのに、それらに関する展示が少なかった」と話した。また、家族と訪れた千葉県香取市の根本美嘉さん(51)は「展示は『みんな頑張って、復興が進んだ』という印象。ただ、来るまでの国道沿いにバリケードや朽ちかけた家がそのまま残っていたことがショックだった」と話した。(力丸祥子、三浦英之