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 20日、福島県双葉町に開館した県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」。事故の記録や教訓を伝える目的の施設だが、国や東京電力の津波対策の不備や情報発信のあり方など展示説明が触れない教訓も少なくない。「人災」と指摘される事故の教訓をいかに伝承するか。展示内容の更新や工夫を求める声が上がる。

 館内では県が収集した約24万点の資料のうち167点を「事故直後の対応」「復興への挑戦」など六つのコーナーに分け、当事者の証言映像も交えつつ実物展示する。館長で長崎大学の高村昇教授が開館に際し「福島がどのように復興したかを伝えるのが大きな目的」とあいさつ。国や県が浜通りで進める産業振興策「福島イノベーション・コースト構想」の説明に一角を割くなど「復興」の歩みに力点を置くのも特徴だ。

 一方、原発事故が「自然災害ではなく明らかに人災」(国会事故調査委員会報告書)と指摘される中、国や東電の事故の責任に関する展示説明は少ない。

 その一つが津波対策の不備だ。…

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