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 30年以上にわたって、ゴリラだけを描き続けている画家がいる。埼玉県春日部市の阿部知暁(ちさと)さん(63)。大好きなゴリラがいる京都で念願だった絵画展を、大丸京都店で開いている。22日まで(22日は午後5時で終了)。

 阿部さんは高知市生まれ。小学6年の修学旅行で、高松市に当時あった栗林公園動物園を訪ねた。小さなゴリラがこちらを指さし、笑ったように見えた。好きになった瞬間だ。

 父が画家で、自然と絵の道に。芽が出ず悩んでいた20代後半、画家の先輩と出かけた東京・上野動物園で「好きなものを描きなさい」と助言された。偶然にも目の前にいたのは、当時いたゴリラのブルブル。

 「ゴリラ好きなんです」

 そう打ち明けると、先輩は言った。

 「いいじゃない、ゴリラ。好きなことをするのが一番いい」

 ゴリラを描くことを生涯の仕事にしよう。そのとき決めた。

 以来、国内外の動物園や野生のゴリラを描き、出会ったゴリラは「1千頭を超える」という。出演したテレビ番組で、マツコ・デラックスさんに「あんた、真のゴリラばばあね」と言われたのは「最高の褒め言葉」。ひそかな誇りだ。

 京都には「顔見知り」がいる。京都市動物園(左京区)のモモタロウ、20歳だ。上野動物園で生まれたころから見守り、京都に移ってからも足しげく通っては描いてきた。

 そんな京都での初の本格的な絵画展。息子のゲンタロウとキンタロウ、その母親のゲンキに囲まれて、素晴らしい父になったモモタロウのいる地で個展を開くことは「念願だった」と言う。

 絵画展の初日も、新幹線で京都…

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