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 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は、ドラフト指名を拒否して海外球団でプレーした選手と一定期間契約できないとする通称「田沢ルール」の撤廃を決めた。そのきっかけとなった独立リーグ、BCリーグ埼玉武蔵ヒートベアーズの田沢純一投手(34)は昨季まで米国でプレーしてきた。どんな思いを抱き続けたのかを聞いた。

 長い間背負った重荷を下ろせたのだろうか。控えめな性格が物語る、素朴な答えが返ってきた。「12年ですけど、目に見える現状は変わっていないので実感はないんです。それよりも挑戦したい人が行けるようになって良かった。撤廃にご尽力いただいた多くの人に感謝しています」

 特に苦しんだ記憶はない。だが、「初めて会う人にもっと無愛想、怖い人かと思ったと言われます。僕が決めたわけではないのに、悪い意味でルールに名前がついた。終わった話なので、もう『田沢ルール』と呼ばないでほしい。違う名前にし、ぶり返さないでほしい」と苦笑いする。ルールに代わる制度が必要かと問うと、「仮に1、2年マイナーで野球をしてダメでしたという選手がドラフトにかかるのは難しいでしょう。そこまで縛る必要はない気がします」。

配慮した形が逆効果に

 2008年秋、社会人の新日本石油ENEOS(当時)に所属した田沢は大リーグ挑戦を表明した。ドラフト会議で1位指名が確実視されたため、その回避を要請。だが、12球団拒否とみなされた。「先に表明することで、球団の方々は違う選手の指名を準備できる。人事に影響がないようにと会社が判断して動いてくれた。でも、それが調子に乗っているとか、逆効果になってしまった」

 有望な人材の大リーグ流出への…

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