拡大する写真・図版ドイツ南部グラーフェンウェア訓練場で8月10日、ヘリコプターに乗る準備をする米空挺(くうてい)部隊の兵士(米国防総省提供)

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 日中、深夜を問わず、銃砲の音が遠くから鳴り響く。チェコ国境に近いドイツ南部バイエルン州グラーフェンウェア。木々に囲まれた約230平方キロの敷地に、欧州最大の軍事訓練場が広がる。

 110年前から訓練場だったこの地は、ナチス政権を経て、第2次大戦後に米軍に接収された。今も米軍を中心に、米国や欧州各国などが加盟する北大西洋条約機構(NATO)の軍が訓練に励む。

 ロックスターのエルビス・プレスリーも1950年代末の一時期、米兵の一人としてこの地で過ごし、地元バーでプライベートコンサートを開いた。町の博物館では、町の歴史や軍関係の資料に加え、プレスリーのサインや写真、演奏したピアノも展示する。「私たち地元住民と米軍との間で、素敵な橋渡しをしてくれた存在です」と学芸員ビルギット・プレスナーさん(35)は笑顔を浮かべた。

拡大する写真・図版博物館に展示されているエルビス・プレスリーの人形と本人が弾いたピアノ=2020年8月25日、ドイツ南部グラーフェンウェア、野島淳撮影

 米軍基地が沖縄に集中する日本と異なり、ドイツでは南部や西部に基地が点在する。グラーフェンウェアでも、銃声や軍用機などの騒音被害はあるが、住民は米兵らを地域に受け入れ、祭りなどを開いて親密に交流してきた。退役した米兵や家族が、そのまま住み続ける例も多い。プレスナーさんは「私たちは共に75年の歴史を歩み、世代を超えた友情があるんです」と話す。

伏線はメルケル氏の渡米断念

 米独同盟の象徴だったこの訓練…

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