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 土曜日しか売らない埼玉県川口市のB級グルメ「前川メンチ」の販売店(同市前川3丁目9の15)が26日で閉店する。営業許可の延長が難しくなったためだ。イベントなどでの販売は続けるが新型コロナウイルスの影響もあり、「幻の味」になってしまいそうだ。

 前川メンチは前川中央商店会が2012年にご当地B級グルメとして考え出した。肉と相性の良い梅肉を練り込んだのが特徴の人気商品で、市のイベントでは1千個が完売する。いつも販売しているわけではなかったが、5年前、商店会の総菜店が閉店したことから、その店舗を使って土曜日にだけ売ることにした。

 商店会の通りにはキャラクターの「メンチくん」ののぼりがはためいているが、土曜日にしか売っていない。そのため「いつ来ても食べられない」などと苦情を受けることも多いが、注文を受けてから作る揚げたてのメンチを食べると笑顔になったという。

 だが、今月で5年が過ぎ、保健所の営業許可を延長しなければならなくなった。空き店舗を使っていることもあって大幅な改装が必要なため、閉店を決めた。客からは「時々、無性に食べたくなる。残念です」「土曜しか売っていないことがわかり、やっと食べられたら閉店なのか」といった声が寄せられたという。

 ただ、前川メンチがなくなるわけではない。11月には地元の前川東小学校の給食で特別メニューとして登場する。商店会の岩谷三郎会長は「今はコロナ禍で難しいがイベントなどでの販売は続けていきます。またどこかの店で売ることができるようになれば」と話している。

 最終日の26日は午前11時開店。バーガーなども売っていたが、この日は前川メンチだけを販売する。(堤恭太)