[PR]

 中国の北京市第2中級人民法院(地裁に相当)は22日、習近平(シーチンピン)指導部を批判していた元国営不動産会社会長の任志強被告に対し、収賄や公金流用の罪で懲役18年、罰金420万元(約6500万円)の判決を言い渡した。任元会長は革命世代の高級幹部を父祖に持つ「紅二代」で、党として内部批判に厳しい姿勢を示した形だ。

 同法院は、任元会長が2003~17年、職権を利用して計約1億1千万元を私的に流用したり、賄賂として受け取ったりしたと認定した。任元会長は罪をすべて認め、控訴しない意向を示している、としている。

 任元会長は「物言う企業家」として知られ、これまでも党や政府を批判してきた。今年3月には、新型コロナウイルスの対応をめぐり「問題の根源は皇帝の権力にのみ忠誠を尽くす体制にある」と習指導部のあり方を批判する任元会長の文章がネット上に出回り、党は7月、「党と国家のイメージを損ねた」として党籍を剝奪(はくだつ)していた。

 同じ「紅二代」では6月、党を理論面で支える中央党校の蔡霞元教授が、国家主席の任期制限の撤廃に踏み切ったことで「党はすでに政治的ゾンビ」と批判する音声が流出。同校は8月、蔡氏の党籍を剝奪した。(北京=高田正幸)