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 東京都内の大手百貨店で来年の正月に向けたおせち商戦が早くも始まった。「1人1段」や「カップ型」など、コロナ禍での需要を意識したラインアップが目立つ。

 松屋銀座(中央区)は197種類のおせちを提供する。1段ずつ1人分のメニューを入れたおせちを7種類用意。取り分けをせずに楽しめるという。また、海外旅行を自粛する家庭が多いと見込み、スペイン料理や9カ国のソーセージなど旅行気分を楽しめるおせちも。中心価格は2万~3万円台。10月から予約を開始する。

 そごう・西武がPRするのは、衛生的に取り分けができるように一品ずつをカップに小分けされた「カップおせち」。本来は個食志向に応えて作られたが、今年は衛生面を意識した需要が高まるとみて、例年より多い4種類を用意した。西武池袋本店(豊島区)では30日から販売を開始する。

 各百貨店は、外出の自粛傾向から自宅で楽しむおせちへの需要が高まるとみる。松屋銀座バイヤーの小泉翔さん(34)は「家にいながら気分が上がるのがおせち。コロナ禍で初めて購入する人も増えるのでは」と話す。松屋がメールマガジン会員1440人を対象に実施したアンケートによると、元日を自宅で過ごす予定という人は全体の7割超。また、「おせちを購入する」と答えた人が69・3%で、「今年(20年)購入した」(53・0%)を大きく上回っている。(大山稜)