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 栃木県足利市昌平町の史跡足利学校で21日、「こども釈奠(せきてん)」があった。孔子を祀(まつ)る「釈奠」は足利学校では毎年11月23日にあり、伝統文化の継承のため2014年から「こども釈奠」が始まった。

 孔子廟である大成殿の修復工事が終わり、3年ぶりに大成殿で催された。9人の小、中学生が祭官となって、孔子像の前に野菜や菓子などの供え物を載せた三方を並べ、3本足の青銅製の酒器「爵(しゃく)」を供えた。

 「初献(しょこん)」役を務めた足利第一中2年の落合怜和さんは「参加するのは3回目だが、やはり大成殿だと雰囲気が違う」。儀式の報告をする祝文を読み上げた白鷗大足利中3年大竹美由紀さんは「すてきな経験ができました」と話した。

 釈奠は701(大宝元)年に初めて国内で行われた。江戸時代には各地の藩校での重要行事となった。現在は佐賀県多久市の多久聖廟、岡山県備前市の閑谷学校などで伝わっている。足利学校では何度もの中断を挟みながらも、1907(明治40)年からはほぼ毎年続いてきている。(根岸敦生

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