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カイシャで生きる 第41話

 選挙を通して役員を決めたカイシャがある。企業の風土改革や体質改善を支援するスコラ・コンサルト(東京都品川区)だ。5年前に選ばれた役員の一人、取締役の刀祢館ひろみさん(57)を訪ねた。「選挙で役員を決めるという規定があるわけではありません。社内で話し合って決めました」

 スコラ・コンサルトはこれまで800社以上の改革に携わってきた。メーカーやサービス、ITなどの業種から自治体まで幅広い。

 社会がすごいスピードで変化しているのに組織が追いついていけない。縦割り意識、世代間の断絶、帰属意識の低下……。人間関係がギスギスして、楽しんで仕事をできる職場ではない。そんな企業の改革を支援してきた。スコラ・コンサルトは、カイシャにとって本当に大事なことを現場の社員が自主的に考え、組織の壁を越えて行動ができるようにすることを目標の一つに掲げている。

拡大する写真・図版スコラ・コンサルト本社のエントランスに立つ刀祢館さん=東京都品川区

 改革の過程で、スコラ・コンサルトが用いる代表的な手法が「オフサイトミーティング」だ。一言で表現すると、「気楽にまじめな話をする場」。社員同士が心をオープンにして語り合い、重要で本質的な話が自然にできる関係作りをしていく。

 「人と人との気持ちが通うつながりをつくる」「目的を共有してお互いに助け合う」ことを通して組織の風土を変えるという。

 オフサイトミーティングで進行役を務めるコンサルタントを、スコラ・コンサルトでは「プロセスデザイナー」と呼ぶ。クライアントと同じ目線で考え、改革のプロセスを作り込んでいく。

 こうした手法を生み出したのは、1986年にスコラ・コンサルトを設立した創業者、柴田昌治さん(76)だ。筆者は20年ほど前、柴田さんの著作「なぜ会社は変われないのか」を読み、独特の改革の進め方に強い感銘を受けた。

 バブル崩壊後、多くの日本企業…

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