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 23日午前8時半ごろ、福岡市中央区の市営地下鉄空港線の赤坂駅で「地下鉄の車両上部から火が出ている」と市交通局から消防に連絡があった。地下鉄は空港線、箱崎線の全線で一時運転が見合わされ、4連休明けの通勤客の足に大きな影響が出た。

 市交通局などによると、午前8時25分ごろ、空港線に乗り入れているJR九州の車両のパンタグラフ付近から火と煙が出ているのが見つかった。

 列車は午前6時59分西唐津発福岡空港行きの6両編成。乗客は全員避難し、けが人の情報は入っていないという。走行中に電気系統に異常が見つかり、赤坂駅に止めて乗務員が確認したところ、5両目上部のパンタグラフ付近から煙が出ていたという。

 地下鉄空港線、箱崎線の全線で運行を見合わせ、箱崎線は午前9時34分に運行を再開した。空港線は中洲川端―福岡空港駅で午前10時9分に折り返し運転を始めたが、23日午後0時半現在、全線再開のめどは立っていない。

 専門学校生の女性(18)は午前8時半ごろ、煙が出た電車とは別の電車で博多駅から大濠公園駅に向かっていた。車両が赤坂駅の手前で突然停止し、「状況を確認中です」とのアナウンスが流れたという。その後、赤坂駅まで電車は移動し、女性は赤坂駅で下車した。異臭などは感じなかったという。「何が起こったかわからなかったので、ちょっとびっくりしました」

 福岡市西区の姪浜駅前では昼近くになっても、バスとタクシーの乗り場には長蛇の列ができ、駅員に地下鉄の運行状況を尋ねる人の姿が多く見られた。

 同区の会社員長野雄大さん(28)は午前8時45分ごろに自転車で姪浜駅に着き、博多駅に向かう予定だった。すでに改札口は大混雑しており、いったん帰宅。職場に連絡したが、上司からは「なるべく早く出社して」と言われ、駅に戻った。「ほかの社員も出社できないのかも」と話していた。