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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの国で常識となった外出時のマスク。感染者数が累計140万人を超えたアフリカの国々には、おしゃれと伝統文化を取り入れながら、マスク着用を新たな日常として楽しもうという人々がいる。

 外出時のマスクの着用が義務付けられているアフリカ東部のケニア。今年8月、首都ナイロビのキベラスラムを、鮮明な色彩や模様のマスクをした一団が歩いていた。黄や青の色合いや花柄が遠目にも目立ち、住民たちの視線を集めた。

拡大する写真・図版ケニア・ナイロビのキベラスラムで、上着と柄がおそろいのマスクを着けた男性=8月8日、中野智明氏撮影

拡大する写真・図版上着やシャツと同系色で合わせたマスクを着けた男性=8月8日、ケニア・ナイロビのキベラスラム、中野智明氏撮影

 集団の中心にいたのは、この地区で生まれ育ったファッションデザイナーのデービッド・アビドさん(25)。国内で新型コロナの感染が確認された3月、余った布などでマスクを作り、住民たちに無料配布を始めた。支援団体の協力も受け、9月上旬までに2万3千枚以上を配った。

拡大する写真・図版スラム街で無料のマスクを配っているデービッド・アビドさん=8月8日、ケニア・ナイロビ、中野智明氏撮影

 スラム街では、トタン屋根で覆われたバラック小屋に住む住民がほとんどだ。平均的な間取りは6畳一間ほどで、家賃は月約3500シリング(約3500円)。家賃を滞納する家庭も多い。清潔なマスクは安くても1枚100円ほどするため、負担は大きい。多くの住民が同じマスクを何日も着けたり、自分でマスクを作ったり、ただの布で顔を覆ったりして出費を減らそうとしてきた。

拡大する写真・図版色とりどりのマスクを着け、ケニア・ナイロビのキベラスラムを歩くデービッド・アビドさん(黄色の衣服の男性)ら=8月8日、中野智明氏撮影

 マスクを無料配布する理由について、アビドさんは「コロナ禍で外出が制限されて収入が減り、住民たちの生活は苦しくなるばかり。ここでは、困った時に支え合うのが自然なこと」と語る。

 アビドさんは母子家庭で育ち、…

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