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 山下洋輔にとって、ベートーベンは「音楽人生、最高の悪友」だ。常に刺激され、時に困らされてきた、愛すべき相棒の生誕250年。東京・池袋の東京芸術劇場「ミーツ・ベートーヴェン・シリーズ」で心ゆくまで「対話」し、音楽家としての初心に立ち戻る。

拡大する写真・図版山下洋輔=伊藤菜々子撮影

 「ベートーベンは、僕にとってはファンク」と語る。「すごい即興名人で、好き勝手やるうちにどんどん熱くなる、ジャズマンっぽい気質もある。それを楽譜に残せるというのが、ベートーベンの本当にすごいところなんだけど」

 「初対面」は音大受験の時。高校生の時からプロのジャズマンに囲まれて仕事をしていたが、「このままジャズだけやってて大丈夫なのか」との不安が、「人類の遺産」であるクラシックへと背中を押した。

 入試のために猛練習したのが、…

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