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 ハリウッド映画を撮影したり、旅行者が滞在できるホテルをつくったり――。高度400キロを回る国際宇宙ステーション(ISS)で、そんな計画が進んでいる。主役は民間企業。これまで各国の宇宙機関が開発し、飛行士を滞在させてきた巨大な有人実験施設は、民間の力を借りて様変わりしようとしている。(小川詩織)

 「トム・クルーズが、宇宙で映画を撮ろうとしている」

 今年5月、米ネットメディアが報じた記事は当初、よくある臆測の一つと思われていた。だが、その翌日に米航空宇宙局(NASA)のブライデンスタイン長官が「トムとISSで撮影できることに、NASAは興奮しています!」と認めたことで、大きな衝撃が走った。

 報道によると、これまでも離陸中の飛行機にぶら下がったり、世界で最も高いビルから飛び降りたりといったアクションをスタントなしで演じてきたハリウッドスターは、次なる映画撮影の舞台に宇宙を構想。米宇宙ベンチャーのスペースXとNASAも交え、実現に向けて検討しているという。

 記事は「ジャッキー・チェンは異論を唱えるかも知れないが、彼ほど自らを危険にさらしている俳優はいない。実現すれば、必ずやハリウッド史に残る」とした。

 ISSはいま、民間企業による商業利用がさかんに計画されている。NASAが昨年、ISSの民間利用を促進させる商業化計画を発表したためで、一定の健康基準を満たし、事前に訓練を受けることを条件に、複数人が年2回、最長30日滞在できることになった。旅行として訪れることもでき、1泊約3万5千ドル(約370万円)の宿泊費も公表した。

 米企業「アクシオム・スペース」はすでに、ISSを訪れるツアーを計画している。早ければ来年後半にも最初の乗客がISSに8日間滞在する予定だ。2024年には宇宙ホテルとして使われる居住施設を打ち上げ、ISSに取り付ける契約もNASAと結んだ。施設は、微小重力環境を利用した新技術の開発や製品の製造、月や火星を探査する機器の試験にも使う方針という。ISSが運用を終えたあとも、独立した宇宙ステーションとして稼働させるとしている。

 日本でも、デジタルコンテンツ…

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