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 文化庁の「古墳壁画の保存活用に関する検討会」が23日、都内であった。奈良県明日香村の高松塚古墳(特別史跡、7世紀末~8世紀初め)に描かれた国宝の極彩色壁画の修理が終わったことを受けて、保存・活用のための展示施設を設けるための基礎調査について報告があった。発掘調査で得られた墳丘の関連資料も、展示施設で活用する考えも示された。

 有名な「飛鳥美人」などの壁画は今年3月、約13年に及んだ修理が終わった。今後は、古墳近くに設ける展示施設で公開する予定。この日の検討会では、同庁の担当者が今年度の基礎調査について明らかにした。基礎調査は、仮設修理施設で行っている壁画の一般公開の来場者を対象にしたアンケートや、周辺地域の類似施設との連携を検討するためのヒアリング調査など。展示施設の規模や機能、展示のあり方などを探るのに役立てるという。

 高松塚古墳では、石室解体事業に伴う発掘調査で、「土層はぎ取り」など各種の採取資料が得られている。検討会では、これらの資料も展示施設で適切に保管し、活用するべきだとの見解が示された。

 座長を務める和田晴吾・兵庫県立考古博物館長は展示施設について、壁画の保存・管理だけではなく、「博物館をつくるぐらいの気持ちでやらないと」と述べた。(清水謙司)

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