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 国連総会の一般討論演説で、ブラジルのボルソナーロ大統領が行った演説が自国で波紋を呼んでいる。「我々は残忍な偽情報キャンペーンの犠牲者だ」などと述べ、アマゾンの火災や新型コロナウイルス対策についてメディアがうそを報じたと責任転嫁したところ、ブラジルの新聞は翌日の紙面で演説内容を詳細に検証し、「演説こそ虚偽だ」と反論した。

 ボルソナーロ氏は22日に始まった一般討論演説の最初の登壇者として、録画映像で演説した。アマゾンや、中西部に広がる世界最大の湿地帯パンタナールで広がる火災をメディアが報じていることについて「我々は残忍な偽情報キャンペーンの犠牲者だ。政府やブラジルの信頼をおとしめるために実行されている」と訴えた。また、「アマゾンは欧州全体よりも広く、取り締まりはむずかしい」「パンタナールも欧州の国々より広い」と述べ、違法な火付けを取り締まる難しさについて理解を求めた。

 累計感染者が450万人を超えた新型コロナ対策についても、ボルソナーロ氏は「私は当初からウイルスと失業という二つの問題があると言っていた。必要な対策を大統領として大胆に取った」と述べ、「ブラジルの一部のメディアが、人々にパニックを広げ、ウイルスを政治問題化した」と、メディアを批判した。

 しかし、演説内容は事実と異なる部分が多い。ボルソナーロ氏は、アマゾンでの火災は周縁の同じ場所で起きており、先住民らが生活のために行っていると述べた。だが、衛星で森林火災を監視するブラジル国立宇宙研究所(IMPE)によると、アマゾンもパンタナールも出火場所は広範囲にわたる。専門家は、多くが農家や伐採業者などによる違法な野焼きが直接的な原因だと指摘する。

 火災の件数も、例年よりペース…

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