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 北欧フィンランドのヘルシンキ空港は23日までに、新型コロナウイルスに感染した渡航者を見つける実験的な試みとして、特別な訓練を受けた犬を配置した。検体の採取が簡便で、通常のPCR検査より結果が出るのが早く、新たな検査方法になるか注目されている。

 空港の運営会社によると、渡航者は布のようなもので皮膚を拭き取り、用意されたカップに入れる。カップは離れた場所にいる犬のもとに運ばれ、犬が感染の有無をかぎ分ける。陽性と判定された人は、空港内に用意された窓口に行くよう指示されるという。

 ヘルシンキ大の予備的な実験では、訓練を受けた犬は高確率で、新型コロナウイルスの感染者をかぎ当てることができた。症状が出る前の感染者もかぎ分けられるという。ドイツの研究チームは今年7月、新型コロナの感染者かどうかを94%の確率で正しくかぎ分けられたとする研究結果を発表していた。

 犬の優れた嗅覚(きゅうかく)はこれまでも、病気の発見に役立つのではないかと注目されてきた。がんの患者やマラリアの感染者をかぎ分けられるという研究結果の報告もある。(ロンドン=下司佳代子)