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 昭和基地に近い南極大陸沿岸で61次観測隊が今月初め、半世紀以上前に残されたとみられる食料をみつけた。1965年に日本で初めて発売された缶入りコーラ、初代デザインのガムなど未開封でまとまっており、関係者は「貴重な発見だ」と驚いている。

 みつかったのは基地から8キロ弱の「向岩(むかいいわ)」。海氷を渡り大陸へ上陸する場所として10次隊まで使っていた。国立極地研究所でも、この食料に関する情報は見当たらないという。

 3日、観測のため4人が向岩へ行き、古い食料をみつけた。段ボールの跡のようなものがあり、ミカンや肉などの缶詰、缶コーラやガムがまとまっていた。非常食を箱に入れて残していたようにみえる。

 「コカ・コーラ」とカタカナで書かれた缶は中身も入っていて、プルトップはない。日本コカ・コーラ広報部によると、日本で初めて缶入り(250ミリリットル)が発売された65年当時のデザインで、缶切りで穴を開けるタイプ。1~2年ほどしか販売されておらず、同社にも残っていない貴重なものだ。担当者は「過酷な状況で隊員の方たちが飲まれていたと想像するだけでとてもうれしい」と発見を喜んでいる。

 ガムは、包装に南極のペンギンをデザインしたロッテのクールミントガムで、ロッテ広報部によると60年誕生時の初代デザインだ。同社や元観測隊員の記録では、56年に1次隊が出発する前、西堀栄三郎・越冬隊長がガムの開発を依頼。ビタミンやミネラルを配合したチューインガムを同社が寄贈した。1年5カ月保存でき、赤道通過や零下50度でも劣化しないようにした。遭難時は捜索の目印になるよう黒、緑、赤、黄に着色もした。幸い、それが役立つことはなかったという。

 南極との縁で60年にクールミントガムが誕生し、「お口の中は南極の爽やかさ!」をキャッチフレーズにペンギンと月をデザインして、ロングセラーの人気商品となった。同社に残る当時の品は1点だけ。広報担当者は「南極で時代を越えて残っていたことに大変驚き、うれしく思う」と話す。

 ほか「1965年2月」製造の…

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