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 結んだリボンを胸などにつけて、新型コロナウイルスに感染した人たちへの差別に反対する意思を示そうという「シトラスリボン運動」が広がっている。コロナに感染しても、「おかえり」「ただいま」と言い合える社会の実現が目標だ。

 8月上旬、福岡市内の小学校の帰りの会で、黄緑やオレンジ、ピンクのリボンが児童に配られた。紙のひもを結んで三つの輪をあしらった、5センチほどのストラップ。手に取って不思議そうに眺める子どもたちに、教員が語りかけた。

 「新型コロナに感染した人への差別が起きたことを知っていますか。差別をなくそうという思いを込めたのがシトラスリボン。家でも思いを共有しましょう」

 シトラスリボン運動は、リボンを胸元や持ち物につけることで、感染者や医療従事者への差別に反対する意思を示すというものだ。愛媛県の市民グループが「シトラスリボンプロジェクト」として4月から始めた。愛媛特産のかんきつ類(シトラス)にちなんで黄緑やオレンジといった色を使い、感染した人や医療従事者が「地域」「家庭」「職場や学校」で安心して過ごせることへの願いを三つの輪に込めている。

 今回、この小学校にリボンを贈ったのは、福岡市東区の専門学校「福岡和白リハビリテーション学院」の学生や教員たちだ。この学校では4月、学生約300人のうち8人が新型コロナウイルスに感染し、直後から「感染したのは誰か」「うちの子が感染したらどう責任を取るんだ」といった電話が学校に相次いだ。SNSでも、誹謗(ひぼう)中傷する言葉が飛び交った。当時、対応に追われた作業療法学科の教員、太田研吾さん(42)は「感染への不安は理解できるが、学生や学校を追いつめるだけの言葉も多かった。学生を守り、教訓を社会に生かせる方法を考えました」と振り返る。

 同校はこうした経験から、シトラスリボンの運動に賛同。感染が落ち着いて学校を再開した5月下旬、教員が学生たちに「おかえりなさい」と声をかけ、手作りのシトラスリボンを配った。小学校などにリボンを贈る活動も続けていくという。

陽性と伝えると、態度が一変

 当時感染した学生もリボン作り…

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