拡大する写真・図版鈴木さんの自画像が描かれた「アニメが世界をつなぐ」(鈴木伸一著、岩波ジュニア新書)の表紙。鈴木さんは、藤子不二雄作品でおなじみの「ラーメン大好き小池さん」のモデルでもある=岩波書店提供

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 昭和の時代、手塚治虫や赤塚不二夫ら人気漫画家たちが暮らしたアパート「トキワ荘」(東京都豊島区)。この夏、ミュージアムとして再現され、注目を集めています。かつてトキワ荘で暮らしたアニメーション作家の鈴木伸一さん(86)は「トキワ荘は奇跡」と語ります。鈴木さんは藤子不二雄作品でおなじみ「ラーメン大好き小池さん」のモデル。同じ屋根の下に暮らした漫画家たちとの交流や当時の暮らしぶりについて聞きました。

――漫画家を志したきっかけは?

 「山口・下関の印刷会社でポスターの絵を描く仕事なんかをやっていました。ディズニーが好きで、アニメの仕事をしたいけど、当時はそういう仕事がない。だからいちばん近い漫画の仕事をやろうと思いました」

――トキワ荘との初めてのつながりは?

 「1955年に上京し、雑誌の『漫画少年』の編集部の人に『トキワ荘に寺田ヒロオ氏がいるから、会いに行ってみたら』と言われ、トキワ荘へ。当時、テラさん(寺田)のほかに、藤子不二雄氏(のちの藤子不二雄(A)と藤子・F・不二雄)も住んでいた。藤子氏は2人いたということをそこで初めて知り、驚きました。あと、それ以前は手塚治虫さんが住んでいたことも知った」

――当時の鈴木さんのペンネームは「風田朗」。「かぜた・あきら」「ふうたろう」と二つの読み方があるようですが、どうしてでしょうか?

拡大する写真・図版トキワ荘の思い出などを語る鈴木伸一さん=黒田健朗撮影

 「本来は『かぜた・あきら』。『風』という字を使いたかったんだよね。でも、初めてトキワ荘に行ったとき、テラさんが『ふうたろうが来たよ!』と藤子氏を呼んだ。かっこつけて名前をつけてもしょうがないんだって思った(笑)。それからは、呼びやすいように呼んでもらえたらいいやと」

――トキワ荘に入ったきっかけは?

 「上京して2~3カ月経ったこ…

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