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 広島市中心部から東へ車を走らせること約50分。山すそに広がる住宅街を抜けると、バナナ園が現れた。広島県東広島市黒瀬町の農園「勝梅園(しょうばいえん)」。鉄工所を営んでいた男性が開いたという。でも、なんでバナナ?

 約3千坪を占めるビニールハウスの中に入ると、木がたわむほどたくさんなったバナナの木が並んでいた。あと1週間ほどで収穫するというバナナを手に「バナナの角張った部分がなくなって、丸くなってからが収穫期。人も、同じよの」。勝梅園会長の中田勝さん(72)は笑って言った。

 さっそくいただいてみる。濃厚な甘さが口いっぱいに広がった! 食感はもっちり。皮まで食べられるという。

 栽培しているのはその名も「ヒロシマPEACEバナナ」。二つのハウスで、約500本の木が育つ。

 父の代から呉市で50年以上、鉄工所を営んできた。65歳になり、会社を長男に完全に任せて引退。そして思った。「第二の人生、人と違ったことをしてみたい」

 瀬戸内海に浮かぶ呉市の倉橋島で15歳まで暮らした。家の前の小さい畑で祖母の畑仕事を手伝った。丹精込めて育てた野菜のおいしさが忘れられず、農業を志すことにした。

 鉄工所では大手製鉄会社向けの部品やボルトを製造していた、生粋の職人。その技術を生かし、一般的には木の片側からしか水をまけないところを、四方から効率的にまける仕組みを独自に作った。コンピューターで効率化した生産管理も進める。

バナナをカレーに、陸上ウナギも

 課題は販路の拡大だ。鉄工所は…

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