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 西武鉄道が来春にダイヤを改定し、終電を繰り上げる検討をしていることが同社への取材でわかった。繰り上げ幅は20~30分程度で、新宿線や池袋線などが対象になる見通し。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で終電間際の乗客が減ったことに加え、終電から始発までの間に維持管理にかける時間を確保する目的がある。

 同社によると、7~8月の午前0時台の乗客は、感染拡大前の昨年11月と比べ4~5割程度減った。終電時刻の繰り上げでメンテナンスの時間を増やし、作業員が休みを取りやすくするなど労働環境を改善する狙いもあるという。

 終電ダイヤをめぐっては、JR東日本も東京駅から100キロ圏内を走る首都圏のほぼ全ての在来線で、来春から30分程度繰り上げる方針を発表している。西武鉄道の担当者は「JR東日本が来春のダイヤ改定での終電繰り上げを明らかにしたことも含めて、社会情勢の変化を契機に検討している」と説明している。

 京急電鉄も朝日新聞の取材に「終電の繰り上げについて検討を始めた」と説明した。具体的な時期や繰り上げ幅などは未定だというが、西武と同様に保線作業員の作業時間確保を目的としているという。(一條優太)