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 手や足といった体の一部が自分の意思とは関係なく震える「本態性振戦」という病気がある。人口の2.5~10%ともされ、悩んでいる人は少なくない。片手でワインが注げない、はしでご飯を食べづらいからスプーンを使う。日常生活ではそんな不便さがつきまとう。

 「命にかかわるものでない」が、脳が関係するため、手術をする場合には「得られる効果と合併症などのリスクをてんびんにかけて考える必要がある」という。

 この分野に詳しい順天堂大運動障害疾患病態研究・治療講座の准教授、岩室宏一さん(脳神経外科)に病気との付き合い方や治療の選び方を聞いた。

パーキンソン病との見分け方

 ――この取材で初めて、本態性振戦を知りました。

 振戦というのは、自分で意図しないリズミックな体の動きのことを指します。その中で、最も頻度が高いのが本態性振戦です。本態性という名前がついているのは、震え以外には異常がなく、震えの原因となっている病気が明らかではないという意味です。

 本態性振戦の原因はよくわかっておらず、原因がわかっていれば別の病気による震えとなります。脳内の延髄にある「下オリーブ核」から小脳、視床へとつながる神経のネットワークが異常な活動をしていることがこれまでの研究で報告されているのですが、なぜそういったことが起きるかはわかっていません。

――震えといえば、思い浮かぶのがパーキンソン病です。

 きれいには分かれませんが、パ…

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