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 フランスを代表するシャンソン歌手・ジュリエット・グレコさんが23日、93歳で死去した。母と姉がナチスの強制収容所に入れられた壮絶な体験を越え、ジャンポール・サルトルらとの交流も経て才能を開花させ、60年以上第一線で活躍した。その功績をシャンソン歌手の美輪明宏さんが語った。

拡大する写真・図版2015年春、仏ブールジュの音楽祭で=AFP時事

 彼女の動きは絵画的。誰よりも洗練されて綺麗(きれい)でした。歌い方も含めて、ルイ王朝時代からフランスにあった過剰な装飾文化みたいなものとは、正反対の場所に彼女はいました。

 シャンソンは、動きが大事。例えば、歌とは関係なしに芝居のように動きっぱなしの歌い手とか、タイプはさまざま。でも彼女のコンサートを聴きにいったときに驚いたのは、全身黒ずくめの服で、笑顔を見せずに、あまり動かずに歌うことでした。そして、「ここぞ」というときだけパッと動く。その身のこなしがとにかく的確で、美しかった。

 彼女の歌は発音にも特徴があり…

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