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 江戸時代、宇和島藩が藩士を鍛えるために現在のマラソンのような長距離走を実施していたことが、藩が残した古い記録で分かった。「遠走(とおばしり)」や「健歩(けんぽ)」という名前で呼ばれており、「日本のマラソンの発祥」とされる安中藩(群馬県)が安政2(1855)年に行った「安政遠足(とおあし)」よりも古かった。愛媛県宇和島市の伊達博物館で開催中の企画展「スポーツ今昔in宇和島」で関連資料が展示されている。

 記録を見つけたのは、約50年前から趣味で地元の歴史を研究してきた宇和島市大浦の橋本増洋さん(71)。藩の古い記録を解読する作業の中で、2008年、5代・伊達村候(むらとき)が藩主だった宝暦9(1759)年の「遠走」の記述が目に留まった。15年には、8代・宗城(むねなり)が藩主だった安政元(1854)年の「健歩」の記録も見つけた。

 確認されている中で最も古いと思われる宝暦9年の記録は、「明和二年 家中由緒書」にあった。藩士・梶谷左佐(さすけ)が9月4日に上畑地(宇和島市津島町、宇和島城から約20キロ)、9月6日には東多田(西予市宇和町、同約30キロ)へ「遠走」を命じられ、いずれも達者にこなしたために木綿3反が褒美として与えられた、と記されていた。

 安政元年の記録は、藩主宗城の…

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