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 秋田県出身者で初の首相となった菅義偉氏(衆院神奈川2区)の首相就任祝いに、県庁や地元・湯沢市役所の庁舎で看板や垂れ幕が掲示されるなど、公費が支出されている。選挙区は県外だが、菅氏は自民党総裁でもある。こうした祝いが政治的行為に当たらないか、行政側は内部で検討を重ねたという。

 県は菅氏が首相に指名された16日、県庁本庁舎の正面に「祝 菅義偉 内閣総理大臣就任」と記した看板を設置した。秘書課によると、縦が約1・8メートル、横の長さが約10・8メートルあり、今月30日まで掲げる。

 経費は作成・撤去を含め約17万6千円。東京の議員会館にある菅氏の事務所には、知事名で祝電と花(県産のNAMAHAGE〈ナマハゲ〉ダリア)を贈ったといい、こうした費用を合わせると約23万円になる。

 湯沢市も16日、本庁舎に「祝 菅義偉 内閣総理大臣」と記した垂れ幕を掲示した。垂れ幕は幅1・2メートル、長さ12メートルで、費用は約5万円。また、のぼり旗100本を作成、本庁舎や各支所に掲示した。費用は15万円。

 地方公務員法は、公務員の政治的中立性と地方自治体の公正な業務運営確保の観点から、「政治的行為の制限」を規定。特定の政党や内閣などを支持したり反対したりする目的での政治的行為を「してはならない」と制限しており、対象には文書・図画の庁舎への掲示も含まれている。

 県秘書課は「菅氏は県出身者で最高の公職に就いた人物。そういう方に対し県として祝意を表することに問題はないと考えている」と説明している。

 湯沢市の鈴木俊夫市長は16日の会見で「市役所は行政機関なので、政治活動は行えない。いろいろな角度から検討したが総理大臣は公職。日本の政治を行う上で公職である総理大臣に就任することは、政治活動ではない。儀礼の範囲と判断して掲げた」と説明。「市民が一様に祝意を表している。そういう心を表現したいということ。垂れ幕(を掲げたこと)は、ほんとによかったなと思っている」と話した。

 市によると、垂れ幕の掲示につ…

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