拡大する写真・図版口上を終え、銀橋を渡る106期生=兵庫県宝塚市、滝沢美穂子撮影

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 宝塚歌劇団にこの春入団した第106期生が25日、月組公演で待ちに待った初舞台デビューを飾った。

すみれ色のそろいの着物で

 24・1倍の合格倍率をくぐり抜け、宝塚音楽学校で2年間の鍛錬を重ねた39人。晴れて憧れのタカラジェンヌとして第一歩を踏み出そうというときに、コロナ禍に見舞われた。宝塚大劇場は閉館され、お披露目公演は5カ月の延期になった。

 前半の和物レビュー「WELCOME TO TAKARAZUKA―雪と月と花と―」では、すみれ色のそろいの着物に袖を通して登場。光月(こうづき)るう組長の口上に続いて、首席の華世京(かせきょう)を筆頭に「立派な舞台人になる覚悟でございます。どうかよろしくお願いいたします」と初々しくあいさつした。

 さらに主題歌を息を合わせて歌い、客席に笑顔を振りまきながら銀橋をわたった。

最後はみんなで「ピガール!」

拡大する写真・図版大階段に初舞台生が並び、フィナーレを飾った=滝沢美穂子撮影

 後半のミュージカル「ピガール狂騒曲」では、フィナーレで恒例の約4分のラインダンスを力いっぱい披露した。楽曲は、作品の舞台のパリにちなんだ「パリ・カナイユ」と「ローズ・パリ」。淡いトリコロールの衣装に身を包み、フォーメーションを鮮やかにくるくると変えながら跳ね回った。

 さらに横一列になり、高く足を上げて「ヤッ」のかけ声。そして最後はみんなで「ピガール!」。休止期間に蓄えたエネルギーをバネに、舞台に立てる喜びが全身からあふれていた。

 華世は「自粛期間はずっと宝塚大劇場の舞台に立つことを脳内でシミュレーションしていました。同期全員で踊らせていただけて本当に幸せ」。湖春(こはる)ひめ花(か)も「幼い頃から憧れていた場所に立てて幸せな気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。

 はかま姿ではなく、着物での口上について、和真(かずま)あさ乃(の)は「ひな鳥をイメージした、とても可愛らしい衣装。初舞台生らしく感謝の気持ちをお客様にお届けできるよう頑張りたい」と話していた。

 宝塚大劇場公演は11月1日まで。東京宝塚劇場は11月20日から2021年1月3日。

(最新舞台ニュース)(杢田光)